
空気の乾燥が進むと「咳がつづく」「風邪は治ったのに咳だけ残った」など、咳に関するお悩みが増えてきます。今回は、咳を予防するための習慣やのどに良い食べ物などについて、ご紹介します。
咳は、のどの刺激によって起こりやすいため、日頃からのどのケアをしっかりと行うことが大切です。外出する際には、できるだけ「マスクを着用する」ようにし、マメに「水分を補給」。外出先から帰ったら「うがいをする」ことを徹底し、いつものどをうるおいで満たすことを習慣にしましょう。最近は、しっとり感のあるマスクも販売されているので、のどを守りたい時には、より保湿力のあるものを選ぶのがおすすめ。また、ホコリやダニは咳の原因になることもあるので、お部屋はもちろんエアコンなどもマメに掃除し、清潔な空間を保つようにしてください。
のどに良い食べ物には、次のようなものがあります。どれも手に入れやすい食材なので、毎日の食事にプラスしてみてはいかがでしょうか?
「ネギ」…アリシンが殺菌力を発揮する
「生姜」…ジンゲロール、ショウガオールが血行を促す
「大根」…アリルイソチオシアネートが炎症を抑制する
「蜂蜜」…グルコン酸、グルコースオキシターゼが殺菌力を発揮する
「ゴボウ」…サポニンが炎症を抑制する
逆に、のどに悪い食習慣としては、お酒や香辛料の摂り過ぎが挙げられます。熱い食べ物も、のどの粘膜を傷つけやすいので注意しましょう。また、一番気をつけたいのが喫煙です。慢性の呼吸器疾患は、喫煙や受動喫煙によって発症すると言われています。
咳にも、急性のもの、慢性のものなど、いろいろな種類があります。発症から3週間位までの咳が「急性咳そう(きゅうせいがいそう)」、3〜8週間が「遷延性咳そう(せんえんせいがいそう)」、8週間以上を「慢性咳そう(まんせいがいそう)」と分けることができます。
特に、長引く咳で多いのが、気道の過分泌によって起こる「湿性咳そう」と、のど自体に原因がある「乾性咳そう」です。「湿性咳そう」は、副鼻腔気管支症候群、慢性気管支炎、気管支喘息による気管支漏などが原因で起こり、「乾性咳そう」は咳喘息、胃食道逆流症、アトピー咳そうなどを患っている可能性があります。
どんな咳が出るかによって、かかっている病気の可能性が探れると考えられています。例えば、「早朝に音が出る咳」は気管支喘息、「胸やけが伴う咳」は逆流性食道炎、「仰向けに寝ると出る咳」は副鼻腔の慢性炎症、の可能性があります。咳が続く場合は、普段からどんな咳が出ているか注意するようにしてみましょう。
咳をすることは、思っている以上に体力を奪われるもの。咳ぐらいと軽視せず、3週間以上咳が治まらない時には、必ず専門医に診てもらうことをおすすめします。
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